作成者:清義明

アジアの「親日」国家の歴史教科書を読む ・・・「マレーシアの教科書に大東亜共栄圏のおかげで独立を勝ち取ることができたと書いてある」ってホント?

D19 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ 2015 (ガイドブック)

マレーシアというと、たいへんな「親日」国家であるそうな。実際のところそうなのでしょう。

これは1981年から20年以上在任したマハティール首相の功績が大ということである。この首相は「ルック・イースト」と呼ばれる、日本の経済発展を学ぼうという政策を打ち出したことで知られる。そのため、様々な分野で日本へ留学し、帰国後に活躍しているということらしい。そのため親日である、と。… 続きを読む

国会議事堂前の「敗北主義」 -最後に笑うものが最もよく笑う・・戦後左翼史のなかの市民ナショナリズム

 

安保法制を巡って、その反対派が国会議事堂前でデモを行いました。過去最大規模だそうです。

その数は主催者発表で10万人超。警察発表では3万人だそうですが、この手の数字を警察が控えめに発表するのはいつものことですから、10万人は超えていなくともこれよりは多かったでしょう。… 続きを読む

「演歌」というイデオロギー : 『創られた「日本の心」神話 -演歌をめぐる戦後大衆音楽史』

創られた「日本の心」神話~「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史~ 光文社新書

 

伝統は捏造される

 

創られた伝統 (文化人類学叢書)

『創られた「日本の心」神話』という本書のタイトルですぐにエリック・ホブズボウムの『創られた伝統』の日本における音楽版であろうことがわかる。その『創られた伝統』は、「伝統」と言われるものの多くが、後世になって人工的に創られたものであると欧州とその他の世界における実例を様々にあげ、それがナショナリズムの構築のためのイデオロギーと強く関係があることを解き明かした書である。… 続きを読む

ダメな映画のダメな批評の仕方

 

映画を観続けてきてから長い。

年間で100本が自分としての目安で映画館に通い続けてきたけれど、ついに昨年にその記録が途絶えてしまった。残念である。今は自分の会社で仕事をしているわけだが、当初、そうすれば映画も観放題だわいなどと考えていたのだが、事態は全く逆で、フリーの時間=労働時間という現象に却って、映画に充てる時間がとれない。映画ファンとしては、たるんでいるだけなんだろうけれど。よくある脱サラ幻想のバリエーションのひとつといえるかもしれない。… 続きを読む

アンチ・ファシストのOi!パンクバンドTHE OPPRESSED の「人種的偏見に対抗するスキンヘッズ運動(SHARP)」について

 

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初期のOi!パンクバンドにて、スキンヘッズのアンチ・ファシスト運動”SHARP”(Skinheads Against Racial Prejudice -人種的偏見に対抗するスキンヘッズ運動-)の中心的存在である… 続きを読む

江戸しぐさと失敗した「文化ナショナリズム 」 -伝統と共有体験による共同体統合の可能性

 

トンデモな「江戸しぐさ」は何をめざしていたのか

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「江戸しぐさ」という、江戸時代の江戸の庶民がつくったというマナー集みたいなものがあって、それがなぜだか過度にいろんなところでもてはやされていたところ、これがどうやら歴史的には根も葉もない「ねつ造」、いわゆるトンデモではないかということが、しばらく前から話題になっていた。… 続きを読む

『インターネットは民主主義の敵か』 フィルタリングという名の検閲と集団分極化 -反対意見は遮断するべきではない

インターネットは民主主義の敵か

インターネットがはじめて専門職やマニア以外の人間にも利用可能となり、そして拡大を始めたのは1990年代中盤のこと。よってこの「情報革命」から、まだ歴史は20年しか経過していない。本書は、インターネットが社会に何をもたらすかをユートピア的に語ることのできた第一世代の楽観が、どうやらそうでもないらしいと分かりはじめたころの著作である。本書が世に出たのは2001年はITバブルが崩壊した年。一方で翌年には日本でのインターネットの人口普及率が50%を超えている。… 続きを読む

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