作成者:清義明

ちょいワル親父なんてこんなもんさ / 「エレジー」 【映画】

◇「エレジー」公式サイト
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たとえば、悪い親父と小娘の恋愛といえば、まずは思い出すのはベルトリッチの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
得体の知れないハゲオヤジ(落武者風)の荒くれに翻弄されつつ、最後に立場が反転する仕掛けが大変印象的な映画であった。… 続きを読む

幸福なアメリカ人の暴走 / 「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」 【映画】

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日常の生活に潜む「絶望的空虚」を見出してしまった嫁を抱えて、右往左往させられるダンナの物語
・・・っていうのが一行あらすじですね。
「絶望を感じるには勇気がいる」と無粋で毒舌なメンヘル数学者が、その嫁に共感していたりするんですが、幸福と不幸の定義が反転する構造を示唆するストーリー的な仕掛けってそこぐらいですか。印象深くはあるシーンではありましたが。… 続きを読む

主役の顔は大切ですね / 「プライド」 【映画】

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少女マンガが原作ということで、まあそういうストーリーなんだろうなあ、と肩の力を抜いて見に行きましたが、そういうお話でした。
場面展開もストーリー仕立ても独特な少女マンガフィーリングです。それに耐え忍ぶことによって、はじめて何ごとかの感想を語り始められる映画です。… 続きを読む

引き出しの中の雑然とした夢 / 「ワンダーラスト」 マドンナ 【映画】

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果たして、この映画がマドンナ監督というのを完全に伏せていたならば、日本で見れたのだろうか?という疑問は最後まで払底できない。
インド人の子沢山で嫁には頭が上がらないインド系の薬局の主人。… 続きを読む

戦闘シーンは完璧です・・が / 「戦場のレクイエム 」 フォン・シャオガン  【映画】

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ようするに、国共内戦でがんばったのに、逃亡兵扱いされていて、戦死者扱いされてもらえなかったのが悔しかった・・・という話です。
日本でいうと、遺族年金支給されないし、靖国神社にも祀られない兵隊さんの話というところでしょうか。… 続きを読む

こういうムスリムの書き方にはうんざり / 「ワールド・オブ・ライズ」 リドリー・スコット 【映画】

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「イスラム原理主義者は、ムスリムの教えを信じるものか、異端として排除するかのどちらかだ」というようなセリフが出てくるんですが、もともとイスラム経は、キリスト教やユダヤ教を同じ神をもつものとして、それなりに尊重しているし、その信仰をやめさせるようなことはありえない。… 続きを読む

贅沢な映画ファンのためのメタ映画 / 「その男ヴァン・ダム」 マブルク・エル・メクリ 【映画】

◇「その男、ヴァンダム」公式サイト
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作品冒頭、いきなりワン・ショットのものすごい戦闘シーンが出てくるんですけど、それが撮影だったというオチで、あげくに、英語が話せない中国人?監督から、ダメだしされる・・・というところからはじまるんですが、これがまた本格的なんですよね。… 続きを読む

なるほど、夜の話ならジョニー・トーということですね / 「僕は君のために蝶になる」 ジョニー・トー 【映画】

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成就しない恋愛のまま、不幸にもその相手を失って、精神を病む主人公の司法修士生の心の葛藤をめぐる物語。
幽霊になって現れるその元カレとの不思議な「体験」がおおよそのあらすじだが、恋愛映画としては荒唐無稽になりそうな話を、カレの復活した分身のように、不幸な物語を反復していくチンピラの筋立てと、陰影を大事に取り扱ったカメラワークが救っている。… 続きを読む

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