劇団コラソン 第10回公演 「ユルネバ~完全版~」


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植田朝日マンのプロデュース、劇団コラソン第10回公演 「ユルネバ~完全版~」を観に行ってまいりました。
最近だと、ヨコハマフットボール映画祭に来てもらったり、Football Saves Japanなどでも一緒にいろいろやったりしているわけで、なんだかんだとこの人と接点が増えているわけですが、まあ本当にいろいろやっている人ですね。
そうかと思えば、Football saves Japanのボランティアで、2日間汚泥と埃にまみれながら、みんなと一緒に公民館の泥出しをやってたり、なんとも神出鬼没ですよ。
ちなみに、一緒に泥出しやっていたわけですが、1時間も2時間も無言で作業しているこの人の姿は、かなりレアな姿ではなかろうか(笑)
そういえば、このボランティア、ドイツ大会まで代表のゴール裏の主要メンバーで、オシムの突撃お宅訪問の美談で名をあげたKIDくんが、本当に4年ぶりくらいで現れたり、これもヨコハマゴール裏の最前線を離れて久しい横浜門旗とかが本当になんも云わずに参加してきていたりしてました。
あうんのサポーター気質ってあるんだなって思いましたよ。
その弾丸バスボランティアで、バスの中と泊まりのホテルの中で脚本書いていたのを聞いてたし、ヨコハマフットボール映画祭も来てもらっていたことから、ガスサポがテーマの劇らしいけれど、最初から興味がかなりありました。まあ、ガスもJ2だから、リーグも違うしいいんじゃねえかなって(笑)
そんなわけで、夜の味スタの特設会場での観劇。
そしてですね、これが面白いわけですよ。
ガスサポの先輩と後輩2人。全然素人の女のコが現れるが、そのコの名前が「はらひろみ」。
サポーターならではのファナティックなチーム愛が、そのコにはトンチンチンにしか聞こえないのだけれど、そのうち情熱にほだされて、後輩のひとりと付き合いだして、ガスサポになっていく。
いたって単純な青春ゴール裏ドラマなわけですが、『クラシコ』と同じく、Jリーグサポーターなら、誰でも楽しめるつくりになっていて楽しい。
SRサイタマノラッパー』は、埼玉の深谷でラップするダメな若者の苦い青春ムービーだったわけでしたが、あれを彷彿させるとこがありましたね。ラップとフットボール、どちらも外国からの輸入品。
地域愛を強調して、そこにコミュニティをつくるスタイル。だけど、こんなの日本の文化じゃないから、第三者からみたら宇宙人の戯言のようなもの。
海外文化にかぶれたダメな男と、そんな世界は関係ない女との対比。これが面白い。
サポーター文化って、ベネディクト・アンダーソンが言っているところの「モジュール」として、日本にもたらされたものですよ。もともと無理があるのは当たり前。
『クラシコ』みたいに面白おかしく成立するときもあるし、本当ならばもっとつらく苦しいところもあるかもしれない。それは喜劇です。けど、喜劇のベースはいつも悲しみなんですよ。
そんなところまで届いた物語はまだサッカーにはないけれど、だんだんそんなものが成立する土壌が出来てきているんじゃないかと、「ユルネバ~完全版~」を観て思いました。
こんなのをヨコハマでやりたい!単純にそんな元気が出てくる経験でしたよ。
映画も音楽も演劇も、サッカーそのものもいいけど、サポーターなる摩訶不思議なコミュニティの面白さを伝えるものがもっといろいろあればよいと思います。

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