作成者:清義明

サッカーにおける差別事件の根底にあるもの -Jリーグ黒人選手への差別ツイートについて

 

ガンバ大阪のパトリック選手に対して、差別ツイートが書き込まれたことが波紋を広げている。

 

FireShot Screen Capture #045 - 'ガ大阪選手に人種差別の書き込み 浦和「情報収集する」:朝日新聞デジタル' - digital_asahi_com_articles_ASHCX76BFHCXPTQP00D_html

 28日に埼玉スタジアムで行われたサッカーのJ1リーグチャンピオンシップ準決勝の浦和―ガンバ大阪戦に出場して1得点したガ大阪のパトリック選手のツイッターアカウントに、浦和サポーターを名乗る人物から「黒人死ねよ」と書き込まれた。ブラジル人のパトリック選手はチームの通訳に頼んでツイッター上で「まさかこの国でそういう目に遭うとは思いませんでした。私や私の家族を傷つけました」と日本語で応じた。

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「外国人の犯罪がなければ、日本の刑務所はガラガラ」の真偽を公的資料で検証する

 

 

警察庁によると、国内の外国人犯罪の検挙件数は、平成26年が1万5215件と前年(1万5419件)に比べて微減。ピークだった17年(4万7865 件)に比べて3分の1まで減少している。ただ、平成初頭の数年は6千件前後で推移しており、警察庁は「外国人犯罪は引き続き高い水準にある」と分析してい る。

産経新聞 2015.9.17

 

いつものことだが、こういう数値データはキチンと裏をとらないと恥をかくので要注意だ。ネットには様々な情報が入り乱れており、その中には単に扇動目的のものや、部分的なデータを取り上げて全体を表象するようなものが多いのは、改めて言うまでもない。… 続きを読む

火あぶりにされたカボチャ -文化刺激伝播の構図とハロウィン-

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かつてサンタクロースは火あぶりの刑に処せられたことがある。

1951年フランスの古都ディジョンで刑は執行された。集められた子供たちの目の前で、異端者の審問にかけられたサンタクロースがサン=ベニーニュ・ド・ディジョン大聖堂の壮麗なゴシック建築の伽藍に吊るされ、聖職者がその罪を宣告したうえで火がつけられた。

この時期、毎年毎年クリスマスに関する議論は高まっていた。カトリックはクリスマスが神聖な降誕祭の儀式を異端化するサンタクロースという人物を告発してきた。プロテスタントもこれに追従し、この異教徒のけがれた祭典が家庭に入りこんでくるのを阻止しようとした。… 続きを読む

優しい左派リベラルのための「憲法改正」のすすめ -心情倫理を抱きしめて

日本国憲法
安全保障関連法案が参議院で可決され成立しました。

採決までこれまでの数日間、国会前ではデモが続き、これに呼応するかのように主要野党による国会での強行採決阻止の動きがありました。

法案は通過しましたが、そもそもこれは防ぎようがなかったことです。

このことは「国会前の敗北主義」に書かせていただいたとおりです。はたしてうまく敗けることが出来たか、それは今後の世論の動き、そして直近の来年8月の参議院選で明らかになることでしょう。… 続きを読む

アジアの「親日」国家の歴史教科書を読む ・・・「マレーシアの教科書に大東亜共栄圏のおかげで独立を勝ち取ることができたと書いてある」ってホント?

D19 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ 2015 (ガイドブック)

マレーシアというと、たいへんな「親日」国家であるそうな。実際のところそうなのでしょう。

これは1981年から20年以上在任したマハティール首相の功績が大ということである。この首相は「ルック・イースト」と呼ばれる、日本の経済発展を学ぼうという政策を打ち出したことで知られる。そのため、様々な分野で日本へ留学し、帰国後に活躍しているということらしい。そのため親日である、と。

さらには、最近の出所妖しいネットの情報によると、太平洋戦争の評価を巡っても… 続きを読む

国会議事堂前の「敗北主義」 -最後に笑うものが最もよく笑う・・戦後左翼史のなかの市民ナショナリズム

 

安保法制を巡って、その反対派が国会議事堂前でデモを行いました。過去最大規模だそうです。

その数は主催者発表で10万人超。警察発表では3万人だそうですが、この手の数字を警察が控えめに発表するのはいつものことですから、10万人は超えていなくともこれよりは多かったでしょう。

90_1_20150808071135c55さて、数字の大小はともかくも、このデモの結論は明らかです。

この法案は可決されます。間違いありません。

そして、このことは国会議事堂前に集まったすべての人は皆知っているはずです。… 続きを読む

「演歌」というイデオロギー : 『創られた「日本の心」神話 -演歌をめぐる戦後大衆音楽史』

創られた「日本の心」神話~「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史~ 光文社新書

 

伝統は捏造される

 

創られた伝統 (文化人類学叢書)

『創られた「日本の心」神話』という本書のタイトルですぐにエリック・ホブズボウムの『創られた伝統』の日本における音楽版であろうことがわかる。その『創られた伝統』は、「伝統」と言われるものの多くが、後世になって人工的に創られたものであると欧州とその他の世界における実例を様々にあげ、それがナショナリズムの構築のためのイデオロギーと強く関係があることを解き明かした書である。… 続きを読む

ダメな映画のダメな批評の仕方

 

映画を観続けてきてから長い。

年間で100本が自分としての目安で映画館に通い続けてきたけれど、ついに昨年にその記録が途絶えてしまった。残念である。今は自分の会社で仕事をしているわけだが、当初、そうすれば映画も観放題だわいなどと考えていたのだが、事態は全く逆で、フリーの時間=労働時間という現象に却って、映画に充てる時間がとれない。映画ファンとしては、たるんでいるだけなんだろうけれど。よくある脱サラ幻想のバリエーションのひとつといえるかもしれない。… 続きを読む

もし君にレイシストの友達がいるなら・・・ 日本のネオナチシンパの極右民族主義バンドとTHE OPPRESSED の来日中止について

 

先日にこちらで書いたOi!パンクバンドのTHE OPPRESSEDの来日が中止になったことが主催者から発表されました。

  9月20日(日)新宿アンチノックで予定しておりましたジ・オプレスト来日公演は中止となりました。来日公演を楽しみにしていた皆様、ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をお掛けしました事を深くお詫び申し上げます。

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アンチ・ファシストのOi!パンクバンドTHE OPPRESSED の「人種的偏見に対抗するスキンヘッズ運動(SHARP)」について

 

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初期のOi!パンクバンドにて、スキンヘッズのアンチ・ファシスト運動”SHARP”(Skinheads Against Racial Prejudice -人種的偏見に対抗するスキンヘッズ運動-)の中心的存在であるThe Oppressedが今年9月に来日が決定!とのこと。

イギリスのスキンヘッズというと、自分は長い間、右翼的かつレイシストな人達だと思っていました。実際、そういう人も多数いたわけですが、このへんはいろいろ事情もあるようです。… 続きを読む

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