2009年映画ベスト10

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◇2009年度FWFベスト10
1.『母なる証明』:ポン・ジュノ
2.『レスラー』:ダーレン・アロノフスキー
3.『ダウト ~あるカトリック学校で~』 : ジョン・パトリック・シャンリー
4.『チェンジリング』 : クリント・イーストウッド
5.『マニラ・スカイ』 :レイモンド・レッド
6.『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 : デヴィッド・フィンチャー
7.『スラムドッグ$ミリオネア』 : ダニー・ボイル
8.『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 2008年 : ウーリー・エデル
9.『SR サイタマノラッパー』: 入江悠
10.『のんちゃんのり弁』 : 緒方明
◇最優秀男優
 ミッキー・ローク(『レスラー』)
◇最優秀女優
 ケイト・ブランシェット(『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』)

※今年の全鑑賞映画131本リストはコチラ
ベスト5の1位2位は自分的には妥当なところです。
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『母なる証明』は、骨太な物語構造を売りにしつつ、ハイクオリティな映像を見せてくれる韓国映画の中でも今年一番の出来にして、さらには全鑑賞新作の中でも、今年最良の一本となります。
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『レスラー』は、プロレス映画の仮面をかぶった悲しいファミリードラマです。
苦手だったミッキー・ロークに、あれだけ心を揺り動かされるとは・・・。80年代を栄光の舞台仕立てにしたり、プロレスラーが贖罪の羊として社会的に機能しているという、映画の中では多くは語られない物語の背景をさりげなく伝える監督の腕前にも惚れ込みました。
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メリル・ストリープが、超絶技巧の演技を繰り広げていた密室劇のような緊迫感をもつ『ダウト』も忘れられません。『マンマ・ミーア』は見逃しましたが、料理モノで2本立て続けにメリル・ストリープ主演が続いていますね。こちらは見逃さないようにしましょう。
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なんだか高評価すぎる『グラン・トリノ』ですが、『チェンジリング』、こちらのイーストウッド作品はホンモノです。こちらより、『グラン・トリノ」が良い評価なんて、それはアジア人が映画の重要な節回しをしているということでメガネが曇っただけなんじゃないでしょうか?
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『マニラ・スカイ』は、東京国際映画祭のコンペ作品です。フィリピン映画のクオリティの高さを思い知らされました。日本でこのままかからないのは残念ですね。
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そんなわけで、最優秀男優は、本当にがんばったミッキー・ローク。
そして『ベンジャミン・バトン』で、月夜にバレエをするシーンが忘れられないケイト・ブランシェットに。
この人は美しく、そして現代のCGみたいな、統御されたメカニカルな動きをしなやかに演じることが出来ます。すばらしい女優さんですよ。
今年目だったのは、共産主義や社会主義に対するノスタルジーを押し出した映画がいくつもあったこと。
爺さんばあさんの年金受給に関する社会主義的な反乱喜劇『人生に乾杯!』、いい映画とは言いがたいですが『チェ・28歳の革命』、レトロな革命主義者のトンチンカンな学校喜劇『少年トロッキー』(東京国際映画祭で上映)、 『バーダー・マインホフ 理想の果てに』に至っては赤軍の話でした。
レーニンの「帝国主義論」をカリカチュアしたのか?と勘ぐりたくなるようなわかりやすい資本主義批判のアクション映画『ザ・バンク 堕ちた巨像』 みたいなものもありましたし、これはやはり新自由主義的な潮流に対する映画的な反動といったところなのでしょうか?
ただし、どれもこれもそのような反乱や批判がうまく昇華されることをはじめから約束されていない映画なのですが。
2009年は、途中から旧作中心の映画鑑賞に意識的に切り替えていましたが、バランス良くすばらしい映画に出会うために、観るレンジを広げていこうと思っております。

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