-->『サッカー代理人 (日文新書) 』 ロベルト・佃さんのおしごと - Football is the weapon of the future フットボールは未来の兵器である | 清 義明

『サッカー代理人 (日文新書) 』 ロベルト・佃さんのおしごと

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サッカー代理人 (日文新書)

ロベルト佃について

・95年に当時のソラリ監督の通訳として来日。そのときのGMは森孝慈。

・父親が日系人、母親は日本人。アルゼンチンでは同時通訳の仕事をしていた。スペイン語・日本語がネイティブスピーカーなのに加えて、英語・イタリア語・ポルトガル語・フランス語の6カ国語をマスターしている。

・この当時のマリノスはディアス、ビスコンティ、サパタ、メディナベージと4人のアルゼンチン人選手(全員代表歴あり)がおり、かつソラリのコーチもアルゼンチン人だった。

・(ちなみにその時の監督ソラリは胃潰瘍で早々に退任・・・ということだったのだが、あれは本当だったのだろうか?すぐにロサリオ・セントラルの監督になっているし。)

・ソラリがいなくなった後はベンチ通訳。アスカルゴルタ時代まで在籍。

・マリノスのマネージャーだった西塚定人と在籍中から代理人業務の会社を立ち上げる準備を開始。

・西塚氏は、暁星高校→青山学院→浦和レッズ(1992年)と歩んだGK。神田の古書店 厳南堂の三代目。なお、この店司馬遼太郎の専門店で有名な店で、自分も知ってました。ロベルト佃の会社スポーツコンサルティングジャパンの共同経営者。現在でもここのふたつは掛け持ちで仕事はされているようなんですが、事情よくわかりません。(ここ本には無し)

・2001年に当時海外からオファーが来ていた中村俊輔から代理人の依頼を受ける。ただしこの時点ではまだ会社を設立していない。二人の信頼が厚かったということ。

・パラグアイで佃氏が代理人資格を取得。このときの資格修得の預託金が10万スイスフラン(約1,300万円)。そんなにかかるのか!

・2001年会社設立。たぶんそのときに、バーニングから出資を受けているのでは?(推測) 創業時には藤原紀香など在籍するバーニングの系列会社でスポーツ選手のマネジメントもしているサムディの社長が役員に入っていいたため。(山本昌邦、宮澤ミシェル、小倉隆史、福西崇史、三浦淳寛が所属。ここ本に無し)

・中村俊輔のレッジーナ移籍もまとまり、設立時の3000万円の借金を2年で返済。サッカー選手の代理人のマネジメント料の相場は10%くらいなので、確かに俊輔クラスを決めるとなんとかなりそうな。ただしその2年間は西塚氏とともに無給だったらしい。

・現在は長友、岡崎をはじめ20名程度の選手と契約。この人数が適正規模で、これ以上は増やせないとのこと。

・サイトをみたら、木村浩吉元マリノス監督(現ラオス代表監督)が所属していた。知らなかった。

 

本自体はリードにあるような「世界を飛ぶ移籍交渉の舞台裏」の目新しい話は書いてありませんでした。

クラブ移籍ではかなり腕力使ってJクラブを出し抜くようなことをしているのですが、そのへんの事情もありません。まあ仕事だから書かないよね。

ただ、共同経営者がマリノスのマネージャーだったのは知りませんでした。その他も含めて、相当つながり強いですねえ、やはりこの人。

 

 

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