清 義明

映画評

植民地主義映画のアーキタイプ / 「アバター」 ジェイムズ・キャメロン

◇「アバター」オフィシャルサイト「タイタニック」からすでに10年以上の時がたっていたんですね。キャメロン自身は、CG...
映画評

アメリカの2つのエディプス神話の闇の奥 / 「スターウォーズ」と「地獄の黙示録」

「地獄の黙示録」は、当初ジョージ・ルーカス監督のもとで撮られる予定だった。当時、「THX-1138」という悪評紛々たるS...
書評

腐って発酵したリンゴは凍った手を温めてくれた / 吾妻ひでお「失踪日記」

◇「失踪日記」吾妻ひでお以前、鴨川つばめがどのようになってしまったかを、その本人のインタビューで知ったときには大変な衝撃...
映画評

疾走する夏の一日 / 「高校大パニック」 石井聰亙 

受験戦争の中で自殺者を出してしまった高校の夏のある日、その惨事を無視して授業を進めようとするクラスで、ひとりの生徒が突如...
書評

政治少年の倒錯、倒錯した政治少年 / 『美と共同体と東大紛争』三島由紀夫vs東大全共闘・『太陽と鉄』三島由紀夫

『美と共同体と東大闘争』 三島由紀夫vs東大全共闘 『太陽と鉄』 三島由紀夫 大阪の心斎橋、アメ村のあたりをうろちょろし...
映画評

近年の英国宮廷モノの中では一番・・・ / 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」

大英帝国の最盛期はビクトリア女王の治世、すなわち1837年から1901年。日本の歴史に重ねると、江戸幕政が綻びを見せ始め...