清 義明

映画評

ノワール映画とは光と影のフィルムのことで・・・ / 「バンク・ジョブ」 【映画】

イギリスの実在の泥棒を取り扱った映画で、セミ・ドキュメンタリーというわけなんでしょうが、筋立て事体が事実に基づくとすれば...
映画評

思想が狂気に転化する瞬間 / 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」 若松孝二 【映画】 

◇Wikipedia「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 下北沢のミニ・シアターで観る。街中のティーンや大学生が集まる...
映画評

彼が人形を愛さなければならなかった理由 / 「ラースと、その彼女」 クレイグ・ギレスピー 【映画】

◇「ラースと、その彼女」公式サイト主人公が人形を愛するようになってしまった事情について少しまとめてみよう。おそらく、彼が...
映画評

現代マンハッタンのフィールドワーク / 「私がクマにキレた理由(わけ) 」 シャリ・スプリンガー・バーマン  【映画】

民族学を専攻して大学を卒業したスカーレット・ヨハンソンの主人公がつぶやくモノローグがある。「研究者が研究対象の集団に入り...
映画評

ドイツとトルコ、キリスト教とイスラム教の横断 / 「そして、私たちは愛に帰る」 ファティ・アキン 【映画】

犠牲祭(イード・アル=アドハー)をストーリー上の軸として、ドイツとトルコを横断する親子の物語。放蕩の果てに娼婦を殺してし...
映画評

琥珀色のスモーキーなフレーバー / 「エグザイル/絆」 ジョニー・トー 【映画】

◇「エグザイル/絆」公式サイト極上のスコッチ・ウイスキーには泥炭の香りがする。ブランデーを一度つくった樽を焼き、そこに海...