カテゴリー: 映画書評

「字幕の中に人生」 戸田奈津子 

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字幕の中に人生 (白水Uブックス―エッセイの小径)

 

解読「地獄の黙示録」 (文春文庫)フランシス・フォード・コッポラの「地獄の黙示録」についてまとめた、立花隆の『解読「地獄の黙示録」』から。

この本、「地獄の黙示録」を考えるうえでは外せない一冊ともいえる書籍であるのだが、その作品の読みかたを切り分けていく返す刀で、痛烈に戸田奈津子女史の字幕について批判をしているくだりがある。

これは誤訳ではないにしろ、かなりの不親切な訳であり、作品を理解するための大きな妨げになっているのではないかというのが、立花隆の主張。… 続きを読む

中国10億人の日本映画熱愛史-高倉建、山口百恵からキムタク、アニメまで

中国10億人の日本映画熱愛史 ― 高倉健、山口百恵からキムタク、アニメまで (集英社新書)
中国の1978年、文革終了直後の開放路線の中で始まった、中国における空前の日本映画ブームについて概括してまとめた新書。

以前、君よ憤怒の河を渉れ(1976年/佐藤純弥監督)が、中国で絶大な人気を博したという話を書いた。

正直、この時点では、自分にはこれが何故中国で「大ヒット」となったのか、さっぱり理解できなかった。BGMとなっている奇天烈なシンセサイザーの音に、?マークが頭の中を飛び交い、そのままエンディングとなったというのが正直なところだ。あまりに奇怪な作品、これが国際的な観賞に耐えうるものとはとても思えなかったのである。… 続きを読む

過去30年間の『重要なインディペンデント映画30本』

メモとしてとっておきましょう。
「米インディペンデント・フィルム&テレビジョン・アライアンス(IFTA)が、創立30周年を記念して過去30年間の『重要なインディペンデント映画30本』」
◇1980年代
「アマデウス」 ミロス・フォアマン監督
「ブルーベルベット」 デビッド・リンチ監督
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」 ケビン・コスナー監督
「U・ボート」 ウォルフガング・ペーターゼン監督
「ガンジー」 リチャード・アッテンボロー監督… 続きを読む

黒澤明の100本の映画 / 「夢は天才である」 黒澤明

黒沢明「夢は天才である」

黒澤明の死後、娘の黒澤和子によって補筆されて出された「「夢は天才である」」には、黒澤明が選ぶ100本の映画というのがあって、これがなかなか面白い。

「芸術家と呼ばれるよりも、映画の職人と呼ばれたい」という黒澤明本人の発言からもうかがいしれるとおり、このリストについても、その時代折々の革新的な作品が網羅されつつ、バランスよくいろいろなジャンルを横断している。

なかには意外な作品もリストアップされていたりするのだが、これもまたピックアップに何か映画に対する愛情のようなものが感じられる。自分が好きというだけではなく、映画の今後を考えてこれは観ておくべきだという心配りといってもよいか。… 続きを読む

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