◇「失踪日記」吾妻ひでお
以前、鴨川つばめがどのようになってしまったかを、その本人のインタビューで知ったときには大変な衝撃を受けた。
鴨川つばめの場合、あの名作「マカロニほうれん荘」の最後は明らかに作品そのものもおいつめられていて、リアルタイムの連載を追っていた小坊の自分でさえ、そのただならぬ気配に連載の終わりを察知することができた。
その後にマカロニほうれん荘は「2」としてよみがえることになるが、その筆致は最後まで回復することがなく、そして鴨川つばめは本当にいなくなってしまった。… 続きを読む
カテゴリー: 書評
政治少年の倒錯、倒錯した政治少年 / 『美と共同体と東大紛争』三島由紀夫vs東大全共闘・『太陽と鉄』三島由紀夫
『美と共同体と東大闘争』 三島由紀夫vs東大全共闘
『太陽と鉄』 三島由紀夫
大阪の心斎橋、アメ村のあたりをうろちょろしていると、雑貨屋と本屋と半々になっている面白い店を発見する。
しばらく時間をつぶしていたのだが、フェラクティの伝記やらにまじって三島由紀夫の特集コーナーが平積みされていて、そこでフューチャーされていたのが、三島の全共闘との討論の文庫本。
三島の評論ものなどで、断片的にしか読んでなかったので購入。… 続きを読む
広島へ向かったゲバラ
自分は決してゲバラをアイドル視したり無責任な神格化をするつもりはないのであるが、ひとつだけ。
以下の記事にはエピソードの前段と後段が省略されている件。
… 続きを読む◇ゲバラ:被爆地・広島を夜行列車でゲリラ的訪問 訪日時
キューバ革命の英雄チェ・ゲバラが訪日団の団長として59年に来日し、広島をゲリラ的に訪問した際、副団長と2人で大阪から夜行列車に飛び乗ったことが9日、分かった。副団長だったオマル・フェルナンデスさん(76)が明らかにした。
東アジアとの40光年の距離 / 「マッチ売りの少女」野坂昭如 【書評】
… 続きを読む「マ○コを触って1元」の売淫女にわれもわれもと数百人―南昌市
こちらは江西省南昌市、贛江の河原。対岸は南昌の中心街で、林立するビルが垣間見えますが、昼日中のこんな時間に、大勢の人々が押し寄せています。
道路側には電動バイクがずらり。近辺の人々が噂を聞いて、われもわれもと駆けつけた様子が窺えます。遠くからざっと見積もっても数百人。いったい何の騒ぎなのでしょう。
どうやら河原に面した塀のあたりで何か行われているようです。みたところ男性、それもどちらかといえば年かさの男性が多いようです。私も近づいてみることにしました。