カムイに青い空も南国風景も似合わない / 「カムイ外伝」

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◇「カムイ外伝」公式サイト

崔洋一のディレクションのおかげで、小雪の演技と殺陣は素晴らしかった。
その他、演出面ではおもしろいシーンも多数あったし、役者も一部を除いて秀逸な演技を折々に垣間見せる。
しかし、それまで。
脚本:宮藤官九郎については、年間に2-3本脚本書くか監督するか、そして合間に役者もしているわけですが、映画ならこんなものなんですよ的なとっちらかしをやるクセがままあり、今回もそれをさく裂させてしまいました。
CG・VFXについては皆様ご指摘のとおり。
ブルーバックと前景の境界線ぐらいもう少しなんとか処理できなかったんでしょうか。
日本のCGとかSFXとか、結局こんなもんじゃね?もうダメなんじゃね?というような弱音をはきたくなるのですが、もっとも問題なのは、やっぱり製作委員会方式じゃないでしょうかね。
松山ケンイチで、カムイ伝、そして監督は崔洋一でガッチリやって、しかし脚本は若い層にも目配りが出来るだろう宮藤官九郎・・・。そうやってプロデューサーは資金を集めたんでしょう。しかし、みんなやる気はなかった・・・そんなオチですか。
だって、カムイに青い空とかって似合わないですよ。どうみても南国な風景も非常に違和感ありあり。
というか、設定的にも瀬戸内海の話のような気がしますが、瀬戸内海であの海の色や空の色はないでしょう。。。
最初の5分ぐらい。ここまではそれなりによかった。なぜなら青い空が出てこないから。
小雪の殺陣も演技も暗闇に映えていました。
しかし、最初の5分だけがよかったという映画なら、マンガ読んでおけってことですよね。
これにガッカリした方、または悪評価に観賞を逡巡している方、ブックオフに行って同じ値段でマンガのカムイ外伝を買えるだけ買って読んだほうがよいと思いますよ。
FWF評 ☆☆

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