パーミンダ・ナーグラにベタ惚れのサッカー青春映画 / 「ベッカムに恋して」 グリンダ・チャーダ

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「ベッカムに恋して」公式サイト
おおよその硬派なるサッカーファンは、タイトルだけでこの映画を見ることを避けただろう。そして自分もどちらかというと、その一人である。
けれど、この映画は面白い。
「イギリス製サッカー映画」としてこの映画を見に行けば、簡単に肩透かしを食らうのは間違いないだろう。
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主人公は、イギリスの郊外の町のインド系イギリス人のミーハーなサッカー好きの女のコ。
たまたま通りかかった地元の女子サッカーチームの華奢なFWの女のコに誘われて、親の反対を押し切りながらチームに加わり、そして活躍を重ねていく。
けれど、インド人移民の社会のエリート家庭のしきたりや風習に阻まれ、サッカーでの活躍とは反対に、家庭では悪戦苦闘。ついには、姉の結婚と自身の大学への進学を機会に、せっかく勝ち上がってきた決勝戦を目前に控えながら、サッカーをやめる決心をするのだが・・・というところが簡単なあらすじ。
実はこの映画の背景には、イギリスにおけるインド人社会のシリアスなシチュエーションがあったり、女子チームの監督のアイルランド人も含めた人種/民族差別の構図やレゲイやレズビアンといったマイノリティの存在があり、こうやって書くと本当に重いテーマとなりそうなのだが、それらは軽快なコメディタッチのシーケンスの中でポップに昇華されていて肩を決して凝らせるものでない。
インド人社会の描写も、ボリウッド風味だし、音楽も明るく楽しい。本当はもっと状況は複雑なのだろうことを、ポジティブなコメディに仕上げる手管が見ていてすがすがしい。
サッカーシーンも独自のローアングルで撮られた足元シーンはちょっと見もの。ちなみに、プレイシーンは女の子たちにしてはなかなかのものでしたよ。
実在のサッカー選手、ペレやアルディレスが出ている「勝利への脱出」のサッカーシーンよりはまとも。結局映画って、ただ撮っただけではダメってことですよね。
主人公のプレイシーンもなかなかトリッキーなところをかいつまんで見せてくれる。演じるナグラちゃんはカワイイ顔してトリッキーだし。
ちなみに、このコは本当にカワイイっす。アップになるとヤバイっす、髪の毛を下ろしてウェーブがかかった黒髪がヤバイっす。
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後にER緊急救命室にも出ていましたが、こちらはとっくに大人となっておりました。
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監督は、Gurinder Chadha というインド人の女性。
そういえば、「フーリガン」の監督も女だったなあ。
やはりイギリスのインド人コミュニティに育った彼女の自伝的なところがある映画だそうな。というと、ナグラちゃんもこんな風になっちゃうのかな・・・などと、監督サマのお姿を画像で観て、やや心配してしまうほど、ナグラちゃんがカワイイということですか。
2005年の監督インタビューによると、どうやら続編も考えている模様。
「Goal!」の続編なんかどうでもいいから、こっちを頼むわ、マジで。
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ちなみに、7番のナグラちゃんのチームメイトのストライカーは、キーラ・ナイトレイ。スターウォーズ・エピソード1で、ガキのアナキンにからんでいた女王の影武者役だったらしいのだが、オレはずっと女王役のナタリー・ポートマンと二役していたのだと思っていたのだが、この映画をきっかけにビッグになっていきましたね。

FWF評価:☆☆☆☆★
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