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ザ・偉い人のはなし / 「キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~」【映画】

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◇「キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~」公式サイト

ドラえもんののび太が、誕生日のプレゼントにもらう定番は「偉い人の話」全12巻みたいな本なんだけど、必ずのび太はこれにガッカリなんですよね。
自分は偉人伝系のまんがは好きでしたから、よく読んでましたけど。小学生の時に。
けど、誕生日にマンガ無しの「偉い人の話」をもらえば、そりゃオレでもがっかりだったと思う、子供だったら。
本映画は、そんな感じのガッカリ感が、そこはかとなく漂う映画でした。
作りこまれた役者の演奏(歌う)シーンはバッチリでしたし、ビヨンセもドリームガールズと同じくよかったですし、ブルースの歴史をほとんど何も知らない自分には、その歴史や生い立ちの一部がわかり勉強になりましたが、そこまで。
まんが偉人伝みたいな感じに、薄ーく引き伸ばされた黎明期のブルース事情と、軽すぎる人物描写と、あまりに事実を追うばかりのため都合のよくなってしまったストーリー仕立てといい、今ひとつ。
まあ、日本や世界の歴史や、偉い人の話をマンガで吸収した時の自分の気分にはなれましたが。そういう意味で勉強にはなったんですがねえ。
作品としては、多少お金のかかったテレビドラマという感じですね。
役者はよかったかな。ビヨンセも美しく、しかも健気に一生懸命演技してました。
ハウリンウルフ役の役者を筆頭に、皆魅力的でした。
それくらいまでです。
邦題サブタイトルは「音楽でアメリカを変えた人々の物語」とありますが、確かにブルースからロックンロールまでの音楽の歴史は黒人達がつくったものですが、それがそのままアメリカを変えた・・・といい切れるものなのか。
本当にそういうことなら、もっと描かねばならないこともあるだろうに・・・・と、邦題のトンチンカンにまで難癖つけたくもなりますわ。
FWF評価 ☆☆★★★

コメント

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