◇「マン・オン・ワイヤー」公式サイト
もともと、神秘的で厳粛な光景であるのが綱渡り。しかし、それが実は法を逸脱した行為である・・・・そんな善悪と美醜をわける一本のロープがあって、その境界に一人の男が浮かんでいる。
とても、詩的な光景を、きっちりと丁寧にドキュメンタリーに仕立てあげてある良い映画でした。
当時の映像と再現フィルム、スティル写真とインタビュー映像が、とてもうまく使われてます。
どなたかのレビューで、編集の勝利!とありましたが、まさにそのとおりです。
この映画は、クライムストーリーでもあり、美学に殉じようとも動じない驚異的な道化師の物語でもあり、人間の出会いと別れを綴る叙事詩でもあり・・・まあ、よく出来ていますよ。
前半のまったり感がちょっとした関門かな。詩的な映像に結実するラストがもっと盛り上げられればなおよしです。
・・・とすべてよし!の映画かということなんですが、なんか後に持ち帰るものがないんだよな~。
なんでなんだろう、不思議です。ラストのワールドトレードセンターの過去の映像がもっといいのがあればよかったのかな?
FWF評価 ☆☆
空を分割するワイヤー、浮かぶ人 / 「マン・オン・ワイヤー」
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