昼ドラ大英帝国 / 「ある公爵夫人の生涯」 【映画】

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◇「ある公爵夫人の生涯」公式サイト
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似通ったプロットの映画だよなあ、と昨年に観たナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの「ボーリン家の姉妹」を思い出す。
あちらの冷酷でわがままなダンナはヘンリー8世。世継ぎができないことから、掟やぶりの姉妹どんぶり(しかもナタリー・ポートマンからスカーレット・ヨハンソンに乗り換えという世の男性うらやむ荒業)のあげくに、その離婚・再婚が許されないがゆえに、ローマ・カソリックから断絶した英国国教会をつくるという歴史エピソードを織り込みながら、残酷な結末を迎える。
あちらに比べると、この「ある公爵夫人の生涯」は、もっと単純。
キーラ・ナイトレイの一発勝負的な配役もさることながら、愛憎劇もきわめてシンプル。
しかし、本当にシンプルだわなあ~と感じてしまう。
ぶっちゃけ、公爵夫人を射止めることを狙った政略結婚の果てならば、これぐらいのことはあるんじゃね?という感じなんですよね。悲劇とは残念ながら思えない。まあ、当の本人は大変なんでしょうが。
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美しい光を丹念にフィルムに定着させたカメラワークに支えられて、キーラ・ナイトレイがフューチャーされた、在りし日の定番的な映画です。
大英帝国が伸び盛りで、世界の覇権に至る直前の時代のヒトコマを、これもまた丁寧に取り扱ってます。
しかし、うーむ、この映画も往年の昼ドラマ全盛時代の雰囲気から出ていないので、スレた現代映画に洗われてきてしまっている自分には、それでなんでしょうか?というまでで、映画館を出てきました。
まあ、舞台が日本の昼ドラよりはスケールがやや大きいかな、と、それぐらい。
プロモで目にしたダイアナ妃の血筋とかどうのこうのというのも後付けのエピソードですよ。
FWF評価: 「ボーリン家の姉妹」に☆3つにしてしまっているから、それとの比較でいえば☆2としたい。

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