英国王妃にして魔女として死んで行く悪女の姉と、皮肉にもそこに巻き込まれていく妹を絡めた物語。
ナタリー・ポートマンは「宮廷画家ゴヤは見た」に続く汚れ役を演じ切り、そこにスカーレット・ヨハンソンが、姉とは対照的なうぶな性格の良い妹役。このふたりの演技の持ち味の違いが、そのまま物語として成り立っている感。
微妙に味のあるベビー・フェイスっぷりが忘れられない「ラスベガスをぶっつぶせ」や「アクロス・ザ・ユニバース」のジム・スタージェスや、ナイーブな青年役がはまりすぎている「美しすぎる母」「エリザベス」のエディ・レッドメイン、「つぐない」では、クセのある女のコ役で出演していたジュノー・テンプル(ジュリアン・テンプルの娘らしいです)など、脇を固める俳優陣もなかなかのもの。
ドロドロの歴史愛憎劇が、きっちりと役をこなす俳優陣に固められ、ストーリーも手堅く、なんともよくまとまった映画でありましたよ。
FWF評価:☆☆☆
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