チャイニーズPOPの時代 / 「ソフィーの復讐」 エヴァ・ジン

ソフィーの復讐」公式サイト
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映画は映画だ」(キム・ジドク監督)の映画好きのヤクザ役のインプレッションが強力だったソ・ジソブとチャン・ツィーのラブ・コメ・・・という事前情報だけで観てみた映画なのですが、これはかなりショックを受けた映画となりました。
筋立ては単なる少女コミックめいたスラプスティックなラブコメです。
しかし、逆にそれがショックだったということです。今の中国映画というのは、ここまで完璧に仕上げてしまうのか!そんな衝撃なのです。
(中韓合作ということなんですが、これはどちらかというと中国映画ですね。ソ・ジソブと一部のスタッフは確かに韓国ですし、そちらの資本も入っているということでしょう)
たぶん、この映画の女性監督は日本の少女マンガや月9のドラマや日本アニメをしこたま浴びた世代だと思う。特に、日本の少女マンガはおそらくマニアレベル。
そしてそれを映像に昇華していく手管とオシャレ感覚はまさにパーフェクト!
あらすじなどはとるにたらないものなんだけど、それがまたライトでよいのです。そしてなによりオシャレ!
たぶん、あんな中国なんかどこにもないと思うのです。現代のアジアポップとファッションが集約された架空の中国。やりたい放題の突き抜け具合といい爽快きわまりなし。
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チャン・ツィーのかわいらしくもひねこびた独身少女マンガ家の設定は、徹底的によくできているし、まわりを固める俳優もなかなかのもの。笑いのツボや感傷のポージングも、日本アニメやコミックに親しんだ自分たちにとって、すんなり入っていける。
こういう映画を観るかぎり、きっとチャイニーズ・ポップ・カルチャーの時代というのはもうそこまで来ていると断言せざるを得ない。これは別に映画のみならずの話である。
そのうち、中国や韓国のファッションブランドを日本人が崇拝するようになったり、テレビドラマがそうなっているようにアートや文学やデザインの世界でもそうなっていく気がしてならない。「ソフィーの復讐」はそれほど衝撃的でした。たわいもないラブコメだからなおさらなのです。

チャン・ツィーのコメディアンヌぶりに微笑むだけでも価値があるだろうこの映画、これはダークホースなチャイニーズ・ポップです。おすすめしましょう。
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なお自分としては、チャン・ツィーの親友役で出ていたルビー・リンという台湾人女優がツボにはまりました。
憶えておきます。
FWF評価:☆☆☆☆★

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