映画評

アルゼンチンのはぐれ刑事純情派 / 「瞳の奥の秘密」 

アカデミー賞外国語映画賞というのはいつも微妙な自分にとって気がするので、「おくりびと」受賞の時もあまりどうこうと感じませ...
映画評

ドアをノックするのは誰か / 「鬼が来た!」 ジャン・ウェン

◇鬼が来た!中国では「鬼子」といえば外国から侵略してきた兵士を意味する。日本軍は「日本鬼子」といわれたが、これはもともと...
映画評

川島雄三の駆逐艦 / 「とんかつ大将」 川島雄三

◇とんかつ大将 1951年から、川島雄三は「商売になるもの」として、軽量級の駆逐艦のような作品を松竹で量産し続ける。19...
映画評

せめて苦みやもっと深い香気があれば / 「シルビアのいる街で」

◇「シルビアのいる街で」公式サイト6年前に出会った「シルビア」の面影をもとめる青年のフランスの古都ストラスブールでの数日...
映画評

黒澤明が脚本を途中で降りた理由 / 「暁の脱走」 谷口千吉

1950年の東宝、谷口千吉の3本目の監督作品。ここまでの谷口作品は全て脚本は黒澤明となっている。黒澤脚本らしく、激烈なヒ...
映画評

ペルシアン・インディーズは本当の反抗音楽だった / 「ペルシャ猫を誰も知らない」 バフマン・ゴバディ

イスラム教国の戒律の厳しさには、かなりの落差がある。自分が知っているかぎり、一番厳しいのはサウジアラビア。至るところに「...