映画評

復帰不可能な孤独 ・・・「ジョニーは戦場へ行った」、乱歩の「芋虫」、そして若松孝二の「キャタピラー」 

◇「キャタピラー」公式サイト人生の中で観た映画の中で、もっとも精神的トラウマを残した映画を問われるならば、間違いなく「ジ...
映画評

豚になっても生きぬけ / 「芙蓉鎮」 謝晋

『芙蓉鎮』 文化大革命はもともと中国最高指導部の権力争いが発端になっている。カリスマ的な人気を誇っていた毛沢東だが、一方...
映画評

1959年のジャズと映画の関係 /「殺られる」 

◇殺られる ジャズと映画の関係はフランスで、一瞬だけ、いくつかの小さく可憐な花を咲かせた。月下美人の花は一晩だけ咲き、そ...
映画評

暴露されたものとされなかったもの /「ANPO」 リンダ・ホーグランド

◇「ANPO」公式サイト2007年に「TOKKO-特攻-」をプロデュースした、在日アメリカ人のリンダ・ホーグランドの初監...
映画評

デオドラントしきれない現代 /「パレード」 行定勲

◇「パレード」公式サイト人と人は決してわかりあうことが出来ない。なぜなら、人間を意味づけようとする大きな物語なんてウソな...
映画評

60年学生運動の病巣の解体劇 / 「日本の夜と霧」 大島渚

◇「日本の夜と霧」1950年代前半日本共産党は、コミンテルンの指示のもと武装闘争路線を進めていた。しかし、その路線は治安...