映画評

音楽とカラーについての関係についてまとまらないまま / 「カルメン故郷に帰る」 木下惠介

1951年作品。日本最初の劇場用フル・カラー映画として知られるが、実際は1937年の「千人針」が最初。正確には、富士フィ...
映画評

短編の風情 / 「アンナと過ごした4日間」 イエジー・スコリモフスキ

サスペンス仕立ての映画序盤から、ゆっくりとゆっくりと物語が裏返っていき、孤独で陰湿な変質者と思われていた男が、ただ社会で...
書評

現在形の敗因 / 日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 山本七平

陸軍専任嘱託として太平洋戦争のフィリピンに赴任した技術者が、その捕虜体験の中で書き綴った「虜人日記」を題材に、山本七平が...
サッカー書評

ネオナチと極右の草刈場となったサッカーと音楽 / 「ネオナチと極右運動-ドイツからの報告」

1990年代前半のドイツにおけるネオナチおよび極右運動について概括的にまとめられた書籍。表紙がなんともはや独自のセンスな...
書評

敗戦までの「論理」を問い直す / 「戦争の日本近現代史」 加藤 陽子

◇戦争の日本近現代史―東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで日清戦争以降の日本が、安全保障という理由から大陸に進出して...
書評

投資の対象だった日露戦争 / 「日露戦争に投資した男―ユダヤ人銀行家の日記」 田端則重

日露戦争は、「第0次世界大戦」とまでいわれるほど、これまでの戦争スタイルとは違ったものであった。それは戦術や火器の進歩、...