以前、日本の駅の構内表示にハングルがあるのはけしからん!という人をTWITTERで見かけた。
その人が言うにはソウルには日本語の表記などほとんどないということだった。韓国で日本語表記などないのに日本でやる必要はない!ということらしい。
TWITTERでそのやりとりを見ていたときに偶然にもサッカーの韓国遠征でソウルにいた。あまり気にしてなかったのだが、本当だろうかとさっそく注意して確認してみる。そして案の定そんなことはない。… 続きを読む
以前、日本の駅の構内表示にハングルがあるのはけしからん!という人をTWITTERで見かけた。
その人が言うにはソウルには日本語の表記などほとんどないということだった。韓国で日本語表記などないのに日本でやる必要はない!ということらしい。
TWITTERでそのやりとりを見ていたときに偶然にもサッカーの韓国遠征でソウルにいた。あまり気にしてなかったのだが、本当だろうかとさっそく注意して確認してみる。そして案の定そんなことはない。… 続きを読む
0.ネット右翼とは何か
「ネット右翼」とはなにか・・・ということが語られることがある。
この言葉が一般に流通されるようになったのは、ここ数年くらいのことだと思う。おおよそのイメージでいうとこんなところであろう。
「ネットで思想形成され、その主張を主にそこで行う、「嫌韓」「反中」を軸に歴史修正主義者(復古的ナショナリスト)として政治化した右派排外主義者」としておこう。
ポイントとなる要素に分解してみよう。
(1)ネットで思想形成されている。… 続きを読む
樋口直人氏の『日本型排外主義―在特会・外国人参政権・東アジア地政学― 』をたいへん興味深く読んだ。
おそらく現在の日本の排外主義者(ネット右翼)の研究分析でもっともよくまとまったものだと思う。
西欧の先行する極右研究を参照しながら、特に現在流通している日本の排外主義者像を数値データを使いながら再検証する。特に、在特会を中心に30名以上の排外主義者のヒアリング(ライフヒストリー分析)から導き出した日本型排外主義者像とその形成要員の分析は、おそらく今後、排外主義者像を語る上でのベーシックなものとなると思われる。… 続きを読む
浦和レッズのサポーターによって出された差別横断幕”JAPANESE ONLY”の問題は、今日の午前の参議院の法務委員会にまで取り上げられ、そしておそらくこれを事前に意識して、Jリーグによる浦和レッズに対する措置が決定した。
通例だとJリーグがこの手のクラブやサポーターの問題に処分を出すのは最短でも1週間、普通は2-3週間時間をかけて協議して決定する。おそらくこれはJリーグの担当官庁である文科省に対する国会質疑を重く見たのだろう。その結果異例の即断で、本日の発表になったと思われる。… 続きを読む
「外国人お断り」-浦和レッズのゴール裏に差別主義横断幕(連載.jp)
この記事を書いてから、追記して記載した部分について、さらに報道が続いている。
浦和レッズのオフィシャルサイトは、「差別的解釈と取られかねない」と表現、さらにこれを受けてのものだと思うがJリーグの村井チェアマンも同様のコメントを出している。
浦和サポ横断幕、差別意図なら厳正対処へ(ニッカンスポーツ)
村井チェアマン(非常にタイミングが悪いことに「熱烈な」レッズサポで知られる)は、「(Jリーグは)外国の方と交流しようとメッセージを出している。」とコメントして、「毅然と対応する」としているが、その前提条件として「差別的意図があったなら」とした。… 続きを読む
同盟国であり、ともに敗戦国であったからという理由から、ナチスドイツに対するシンパシーのような空気が一部に存在する。
その彼らが言うには、「ナチスは親日的だった」そうである。
だが、これは欧州のディプロマシーの中のプロパガンダをナイーブに信じ込んでしまった結果に過ぎない。現実はもっと複雑であり、ナチスの思想はもっと残酷であった。
トリックの中の「国家神道」 【1】ヤマト王権の「国家神道」 からつづく
万葉集にて「大君は神にしませば」と歌われた天皇は天武天皇か持統天皇と推測されている。
663年の白村江の戦いで敗北した倭政権はやがてクーデターにより政権が変わる。敗戦の責任を取らないまま死んだ天智天皇が死去し、その子が後継に即位したことに対する謀反である。
例によって、このクーデター(壬申の乱)も兄弟親族同士の骨肉の争いである。神話の時代から天皇家はこのような血族の中でお家騒動を延々と繰り返した。だから、教育勅語にいう「父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相(あい)信ジ」が皇祖皇宗の教え・・・などというのは大ウソにすぎないのだが、ここではあまり触れないでおこう。… 続きを読む
「国家神道」という言葉はそもそも戦後にGHQが言いだした用語である・・・という俗説があるが、これは正しくない。
神道学者の立場から法令や行政の中で国家神道がどのように取り扱われてきたかを綿密に研究する阪本是丸は、『国家神道形成過程の研究』の中で、1908年の帝国議会の委員会の議事に「国家神道」という言葉が使われていることを実証的に指摘している。
この時に「国家神道」と呼ばれているコトバの意味は、その同文書に併記されている「宗教神道」とセットで論ぜられている。この二つのコトバは対比された概念として使われているわけだ。つまりこの当時の考えでは神道には二つの種類があるということになる。… 続きを読む
これまで黒澤明に近かった白井佳夫氏がおずおずと「真相」を語ってきたわけで、黒澤流を知らなかった東映太秦で撮影したのが間違いだった・・・というような弁護めいた話が説得力をもって語られてきたわけだが、この本はスゴイ!
「黒澤天皇」と言われていたこの人、天皇というより専制君主的。強烈な芸術家気質で映画をつくってきた人ではあったのだが、トラトラトラの撮影始まってからの黒澤明は、そんなレベルではない。どちらかというとコントの世界に近い。… 続きを読む
永らく解説文を読むことによってのみ知っていた映画を見ることがついにできた。
ポール・シュレイダーの“Mishima:A Life in Four Chapters”である。
三島の資料をかたっぱしから封印していたことで知られる三島未亡人と、その意をうけた「右翼」の抗議もあって、日本では劇場公開されなかったばかりかビデオやDVDでも日本では封印されていたといういわくつきの作品である。… 続きを読む