カテゴリー: 書評

『ハイリスク・ノーリターン』 (山口祐二郎)

ハイリスク・ノーリターン
十九歳の地図 (河出文庫 102B)◇『ハイリスク・ノーリターン

2007年に市ヶ谷の防衛省に火炎瓶を投げ込んだ右翼青年のことは覚えている。

その当時の報道で職業が日経新聞の新聞配達員となっていたからだ。この職業と事件のつながりが、すぐに中上健次の「19歳の地図」を思い起こさせた。これが強く印象に残っている。… 続きを読む

『ブレア時代のイギリス』

(初出2007年10月22日)
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イギリスでは新自由主義的な転換が最も早く行われたがゆえに、新自由主義の限界もいち早く明らかになった。新自由主義的な改革とは玉葱の皮むきのようなものであり、「官から民へ」を推し進めた終着点で、政府が何をするのかについては何の構想もない。新自由主義はその意味で政治の否定なのである。続きを読む

『ブレア時代のイギリス』 山口二郎

ブレア時代のイギリス (岩波新書 新赤版 (979))

イギリスでは新自由主義的な転換が最も早く行われたがゆえに、新自由主義の限界もいち早く明らかになった。新自由主義的な改革とは玉葱の皮むきのようなものであり、「官から民へ」を推し進めた終着点で、政府が何をするのかについては何の構想もない。新自由主義はその意味で政治の否定なのである。

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コーヒーを商うランボー / 「コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液」「ランボー砂漠を行く-アフリカ書簡の謎」

コーヒーを商うランボー

パリの街の小さく輝く真珠の虹色のような文壇の世界から姿をくらましたアルチュール・ランボーは、二十歳そこそこにして一切の詩作を放棄した。… 続きを読む

幕末動乱と中国マーケット 【3】中国市場をめぐる日本とアメリカの百年戦争 / 「黒船前後・志士と経済」 服部之総

◇幕末動乱と中国マーケット 【1】太平洋の時代 / 「黒船前後・志士と経済」 服部之総
◇幕末動乱と中国マーケット 【2】南北戦争とイギリスの暗躍 続きを読む

幕末動乱と中国マーケット 【2】南北戦争とイギリスの暗躍 / 「黒船前後・志士と経済」 服部之総

幕末動乱と中国マーケット 【1】太平洋の時代 / 「黒船前後・志士と経済」 服部之総より続く
【2】アメリカの太平洋進出と南北戦争

 1851年 カリフォルニアクリッパーの太平洋航路開始

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幕末動乱と中国マーケット 【1】太平洋の時代 / 「黒船前後・志士と経済」 服部之総

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もともと日本を開国したのはアメリカであったはずである。
ところが、実際に通商条約が各国間で次々と結ばれると、貿易はイギリスにほぼ独占されていた。このことが、明治維新と日露戦争を経て対立関係となる日米関係を読み解くひとつの材料となるのである。… 続きを読む

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