「落下の王国」・・・じゃなくて「インモータルズ-神々の戦い-」 ターセム・シン・ダンドワール


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「インモータルズ」公式サイト
いきなりなんなのですが、ターセム監督の前作の話から。「落下の王国」。
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映画が神々しく輝いていた1920年代のカリフォルニア。
父親が迫害により殺された東欧移民の子供に、事故により下半身が不随となったスタントマンが、病院のベットでアレキサンダー大王の物語を語り、やがてその世界に二人は入り込んでいく。
そんな物語が、ターセム監督の「落下の王国」。
これは素晴らしかったです。世界文化遺産でロケをした鮮烈で審美的な美しい作品です。
衣装も奇天烈に美しく、本作でも「ザ・セル」「落下の王国」に続き、石岡瑛子が衣装を担当しております。
そんなわけで、その「落下の王国」から4年。「インモータルズ -神々の戦い-」がやってきたわけですが、むー(笑)
無理めなストーリー展開のオン・パレードにぐっとガマンしながら、ひたすら自分は映像美に酔いしれていました。
本当にもっとこの人の作品観たいんです。でも寡作。
本業のCM監督が忙しいんですかね。結局5年に一作のペース。だいたい3本のうちに1本ぐらいはどうかと思うものはありますよ、どんな監督だって!
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ストーリー。
ギリシア神話に舞台をおいているので、テセウスといえば、あの賢王テセウスかと思えばこれとは関係ありません。断崖絶壁に人が住む村の私生児の農民が主人公テセウス。
もはや世界的女優となった、「スラムドッグ・・・」のフリーダ・ピントが、未来を視る巫女さん役。
一方、悪逆の限りをつくすアテネに敵対する王が、ミッキー・ローク。この人、「レスラー」から、本当に人相の悪い役をがっちりやれるようになりましたね(笑)
どうやら、このミッキー・ロークの王様は、私生児のテセウスに親近感を抱いているようで、敵ながら別格扱い。このへん、なんとなく父と子のエディプス神話(コンプレックス)を隠しストーリーにしている「地獄の黙示録」を思わせるところがあります。ミッキーロークが暗闇でクルミを食べているところなど、思いっきりカーツ大佐を思わせますしね。
そこに超越的に神々同士の戦いをしているギリシャの神がいるわけで、なんとなくこのへんはインドのマハーバーラタのような神話を思い出させます。インドの神様は、やたら戦っているんですよね、極めて人間的に。
結局はテセウスは、自分を殺しに来る父親を打ち倒して、神の世界にいざなわれるわけですが、まあちょっとこのへん難しい。難しいっていうのは、ムリがある展開ということです(笑)
アテネの人間社会の戦争と神様の世界の戦争と、ごっちゃごっちゃとまぜあわされて、そこには必然性があんまりなさそう(笑)
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そんなわけで、とても褒められる映画ではなさそうなんですが、それでもやっぱりターセムワールドというべき、摩訶不思議で美しい世界観は特筆もの!
自分はここだけでOK(笑)
まあそれでも5年かけて、これが出てくるのかーと、残念な気持ちも無きにしも非ずなんですが、CMの仕事が忙しいんだと思うので、「落下の王国」の恩義もあるし、自分はひどくはいいません!
そして、5年後を待つことにいたしましょう!

FWF評価:☆☆☆★★

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1コメント

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  1. インモータルズ -神々の戦い-

     ツイッターで、闇の神アカウントvs光の神バトルをやっていて、勝った方を応援してくれた人の中から抽選で1名様に金塊(10g)などをプレゼントするというキャンペーンをやっていました。(両方を応援しても良い。)
     僕もそのキャンペーンに応募しました。応募といって?…

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