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文革後の中国人を魅了した怪作 / 「君よ憤怒の河を渉れ」 

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横浜黄金町ジャックアンドベティの中国映画特集にて鑑賞。

なぜに中国映画のラインナップにこの映画がはいっているかというと、文化大革命後の開放政策で、はじめて公開された日本映画がコレで、しかも大人気を博したという由

映画は、荒唐無稽。まさしく怪作。筋も仕掛けも凝りに凝っていながらも、おいおいそりゃねえだろう!?という展開で映画ひたすら続く。その時間、2時間超。良くも悪くも、確かにスクリーンから目は話せない類の映画。つっこみどころ満載。そして、高倉健の演技うんぬんではない存在感一発の立ち居振る舞いが独特のテンションを映画に与える。そして、本当に脱力系のBGMのオンパレードが、さらに映画の謎を深める。

これはいったいなんなんだろうか?とりあえず見きった。

考えるに脚本(原作)は一流、それ以外が70年代日本エンターテインメント映画の枠に収まらなかったということ・・・と理解してみようかと思う。

これ、キチンと予算かけてリメイクするといい映画になるのかも知れない、などとも空想してみる。

それにしても、この映画を愛した中国の人々は、やっぱり相当エンターテインメントに対する経験が少なかったのだろうな、と思わざるを得ないのだが、あそこからわずか数十年で、中国映画は立派に成長したというのも感慨深い。映画が成長するのは、映画を観る人間が成長しなければ無理だし。

[参考]:「中国10億人の日本映画熱愛史-高倉建、山口百恵からキムタク、アニメまで」

 

 

 

コメント

  1. 映画 君よ憤怒の河を渉れ をみた

    君よ憤怒の河を渉れ [DVD]クリエーター情報なし角川エンタテインメント
    この映画は西村寿行さんの同名の小説を映像化した作品である。
    内容は罠で現職検事が凶悪犯"としてでっち上