純情でにくめないダメ男キャラ追加 / 「夜霧の恋人たち」 フランソワ・トリュフォー

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トリュフォーの分身ともいえる、「大人は判ってくれない」のアントワーヌ・ドワヌルの成長シリーズの三作目。
「大人は判ってくれない」から9年がたち、失恋の痛手も乗り越えて、立派に兵役についたもののの素行不良で兵役解除。
本作以降にアントワーヌに追加して造詣された、優しく憎めないダメ人間のキャラクターっぷりを発揮しはじめます。
せっぱつまったヌーヴェル・バーグの暴れん坊から、トリュフォーも余裕が出てきていたのでしょう。この作品以降は、コミカルな味わいを深めて、よりいっそうおしゃれな映像が極められていきます。
兵役から解放された後に得たホテルの受付の仕事での失敗が縁となり、転職したのが探偵業。
しかし、フィルム・ノワールな探偵というよりも、こちらはダメダメで純情で役立たずな探偵です。
新しい恋人はとてもキュートで知的な顔立ち。そして、前作に続き、またもや恋人の家族と仲むつまじい関係です。このへんは、次の「家庭」「逃げ去る恋」あたりで、コミカルなストーリーの中で、少しずつ破綻していくのですが。
次作「家庭」が、オシャレさを極めていきます。この作品は、連作のブリッジとなる存在といったところでしょうか。

恋人役のクロード・ジャッドがかわいいなあ、と観ていたのですが、途中から、若き日のうつみ 宮土理に似ているという思い込みが入りはじめて困りました・・・。
それから、他の人の映画レビューを見ると、情事に陥りかけた勤め先の人妻デルフィーヌ・セイリグが美しい・・・と書いてあったりしますが、男性の自分からだとつらいなあ(笑)
合コンで、とてもきれいなの!と連れてきた人がイマイチだったというよくある体験を思い起こしましたよ。かくも美的感覚は男女で違うものかと。
余談ですね(笑)

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