◇「それでも恋するバルセロナ」公式サイト
観光地映画って50-60年代にはありましたよね。
日本映画だったら、「グアム島珍道中」とか「憧れのハワイ航路」みたいなノリの。
この映画は、まさにそれ。卒業旅行(?)の女子大生のバルセロナ珍道中。
スペイン観光局全面協力!そんなテイストで進んでいく懐かしさが、ひとつのポイント。
いやはや、このアナクロ感が、逆にかるーく面白い。ナレーションでストーリーを転がしていくのも、あれはもうその時代の映画の手法のパロディですね。すでに、ここからしてネタです。
なので、ここの仕掛けに目くじら立てても仕方ないのです。楽しむことにしなければいけません。。。。。
そういうアナクロな仕掛けとは裏腹に、ハードな現代風恋愛が、ウディ・アレンのすっとぼけた演出で高速に展開されたまま、まあそういもんだよね!というような無責任一歩手前の結論でしめくくられるのが、これまたなんともはや。
まあ、ラブコメといっちゃそうなんだろうけど、もうちょっと身も蓋もない感じのストーリーなのが実際のところ。まあ、観光地映画に何をも求めてはいけないのではないかとそういう気にさせられます。
そういう意味で、このスカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムとおいしい旬な役者は、逆にもったいなかったかな。まあ、当世の人気どころを集めるのも、こういう観光地映画の醍醐味かもしれないかもしれないんですが。
きっと、この3人目当てで観にいった人は、がっかり感がぬぐえなくなるような気がします。自分は、この3人に期待するところはなかったので、まあ楽しめましたけれど。
あ、音楽はよかったです。
これも考えてみたら、観光地映画の王道かもしれないですね。
それにしても、ウディ・アレンのおとぼけ映画作風は変わらないねえ~
FWF評価 ☆☆☆
おとぼけ観光映画の90分 / 「それでも恋するバルセロナ」 ウッディ・アレン 【映画】
この記事は約2分で読めます。
コメント