◇「幸せはシャンソニア劇場から」公式サイト
第二次世界大戦が始まる直前のフランスのパリ近郊の小さな劇場(下北沢とか吉祥寺みたいなとこかな)をめぐる物語。
幸福とはいえないヒロインが、その才能と美貌で、劇場をとりまく人々の人間模様を浮かび上がらせる仕掛けとなっております。
銀座のシネスイッチの金曜日に鑑賞。金曜日はレディース・デイなので、男性はほんのわずか。鑑賞終了後、銀座の街に出て、改めて思う、自分は銀座は好きではない。
そして、この映画も、豪華で手の込んだ映像に満たされている幸福に満たされていて、銀座のネオンの夜のようにキラキラと輝いているのだが、それにしても、ストーリーはよくできすぎていて、それが逆に軽く感じてならない。
1930年代の不況って、あんな幸せそうな顔をしてやり過ごせたようなものだったのか。ファシストも共産主義者も、なんだかフワフワとしている。ディズニーランドのカリブの海賊みたいに、よくできているけど、まったく怖くないし、安全なものだ。
いつだか観た、ブライアン・ジョーンズの伝記映画で、主人公ブライアンがつぶやいていたセリフを思い出した。
「幸せというのは退屈なものだよ」
まあ、ひとつのファンタジーとして観ておけばよかったんでしょうが。
FWF評 ☆☆
幸せというのは退屈なものなんだよ / 「幸せはシャンソニア劇場から」
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