オンナたちはオシャレに生きている / 「キャラメル」 ナディーン・ラバキー 【映画】 

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恋と人生に悩むオンナたちの日常の生き様を描く映画・・・単にそれだけのものならば、物語のエンジンをかける仕掛けが必要となる。
この映画の場合は、レバノンのベイルート。
フェニキア人の昔から栄える古都、さらにはフランスに占領されていた他民族他宗教国家のモザイク模様が、独特の彩りを物語に与える。
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ちょっとしたトラブルで「おまわりさん」につかまる婚約者の男のシーンでは、どう見てもその警察官はフル装備の兵隊にしか見えない。
主人公たちが集う美容院の看板は、折れ曲がってずれ落ちたまま。店頭の舗装は荒れたままなのも異様。
自分たちの知っているレバノンはニュースの中のそんな映像しか知らない。
しかし、その光景の向こう側では、どっこいオンナたちがオシャレに生きている。
映画は、基本はフランス陣であろう撮影陣のつくる映像のせつなさに包まれている。
ゆったりとしたストーリーの流れは、少し緩く感じるかも知れないが、きっとあちらの時間の速度はあんなものなんだろう、と肯定的に評価したくなる愛おしさすらある。
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主人公を演じるナディーン・ラバキーが絶世の美女にて、演技派。
妖艶な眼力に吸い込まれていくような思いでいると、アラビア語が優しく美しい聴こえてくる。
なんと美女が監督にして脚本とは!
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今後に期待できるが、どちらかというと女優としてのナディーン・ラバキーを見てみたいと思う。
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FWF評価: ☆☆☆

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