無人島レコード a-7 / Doald Byrd “Think twice”

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Doald Byrd “Think twice”
Stepping into Tomorrow より
ドナルドバード自身は、ハードバップの時代から名を成してきたトランペッターである。
自分にとっては、例えばコルトレーンのLush life、ハンク・モブリーのNo Room for Squaresなどで非常に印象深いプレイヤーだった。
ドナルドバートはしかしそこで終わらなかった。
今からこうしてクロニクルとしてみると、ちょうど、ハードバップの時代が終焉を迎えようかという時期、スイスに渡り作曲法を学び、60年代というジャズにとって最後の時代といえる時期にコロンビア大学にてこの学問を続け、さらには70年代には博士号を取得する。
70年代、ゆっくりとエレクトリック路線に舵をとりはじめたドナルドバードは、ハワード大学の教え子であるLarryとFonzeのMitzell兄弟を中心とするプロデュースを開始し、そして現在ではジャズファンクの古典として有名なBlack Byrdを発表する。
自分の好きなこの曲は、そして、ドナルドバードの曲というより、このMizell兄弟の曲だ。
16ビートのグルーブにメロウな管楽器やボーカルをのせる。しかし、聴かせどころはほとんどリズムセクションだ。
マイルスデイビスが、あのマイルスとウェインショーターのホーンセクションで延々と同じフレーズをリフレインさせるだけの曲”Nefertitit”を評して、テイストを楽しむ曲といったことがあるが、まさにミゼル兄弟のプロデュースの方法はそれ。
ミゼル兄弟プロデュース(Sky high production)の作品は本当に外れが全くない。傑作のオンパレード。
公式サイトのディスコグラフィーはここ。
特にお勧めは
Gary Bartzの2つ
“Shadow do”
“Music is my sanctuary”
それから後で紹介するBobbi Humphreyの2作
そして、70年代後期になってDisco時代になって現れた、これも傑作Taste of honey。
Think twiceは、アルバムStepping into Tomorrow 収録。
この曲もせつなすぎる名曲である。
だから、曲のつまんない解説でお茶を濁す。
“You know I love you, baby, you know I do. So think twice….”


追記:フォンス・ミゼルの死

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