映画評

映画評

近年の英国宮廷モノの中では一番・・・ / 「ヴィクトリア女王 世紀の愛」

大英帝国の最盛期はビクトリア女王の治世、すなわち1837年から1901年。日本の歴史に重ねると、江戸幕政が綻びを見せ始め...
映画評

前半:香港ノワール、後半:フジテレビ / 『コネクテッド』 

◇「コネクテッド」公式サイトユーザー・レビューがよかったこの映画、今年の振り返り作品として、池袋の新文芸座が一日だけかけ...
映画評

ドイツ人のバグダッドの夢 / 『バグダッド・カフェ 』

19世紀末にやっと統一国家となってきたため、遅れてきた帝国主義の国となったドイツがもくろんでいたのは、巨大な貿易利権が望...
映画評

逆立ちしたエディプスコンプレックス / 「母なる証明」 ポン・ジュノ

◇「母なる証明」公式サイトひたすら圧倒される映画です。映画が終わってスクリーンが白く照明に照らし出されて、なおも唖然とし...
映画評

1974年の鎌倉の記号論 / 「妹」 藤田敏八

1974年の日活の作品。当時の時代の空気をうまくすくい取った作品ともいえる。厭世的でありながら、自分自身の生き方を小さく...
映画評

谷崎潤一郎「蘆刈」と溝口健二の「お遊さま」 / 「お遊さま」 溝口健二

◇お遊さま谷崎潤一郎「蘆刈」が原作の溝口作品。冴えわたる宮川一夫のカメラが鮮烈に印象を残す逸品。原作となる「蘆刈」は谷崎...