「ソウル・キッチン」といえば普通・・・

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◇「ソウル・キッチン」公式サイト
『ソウル・キッチン』といったら普通ドアーズだろ!?
・・・とtwitterでつぶやいたら、映画『ソウル・キッチン』の公式アカウントから、
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というRTを頂きました(笑)
ドアーズの1stアルバムの一曲に由来するタイトルの映画が『ソウル・キッチン』ならば、ファティ・アキン監督のこれまでの作品の中の破滅型登場人物達となんとも相性がよかろうと、勝手に思い込んで映画に行ってみれば、あれー・・・ソウルミュージックの方のお話でしたか。
まあ、こんながっかり感を抱くのは、勝手に思い込んでいた自分がいけないのが当然なわけですが、まあどうなんでしょうねえ。
で、映画の中のソウル・ミュージックが、ISLEY BROTHERSとかKOOL & THE GANGとかJackson5だったりするわけです。
むー、なんだか唐突すぎませんかねえ。月並みすぎませんかねえ。
太陽に恋して』のバルカンミュージックとか、『愛より強く』のトルコ音楽とか、使い方面白かったんですがね。
主人公の役者(兼脚本家)が、ドアーズのジム・モリソンに似ていたりするのが、さらにどんよりした残念感をアップさせます。
そして、何よりも、この映画ライト・コメディのはずなんですが笑えない。これが一番の致命傷(笑)
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空中権(?)を担保に資金調達してうんぬんというラストは、一休さんのようなトンチの効いたオチというところでしょうが、なんともはや。
ファティ・アキン、好きなんですよ。
『太陽に恋して』とかロードムービーのマイ・ベスト10に入るような映画ですし、『藍より強く』なんて、ハードな恋愛映画で忘れられません。前作の『そして私たちは愛にかえる』もよかったですよ!
けど、この作品はいただけない。
主人公の兄貴役は、『太陽に恋して』でナイーブで女のコに振り回される主人公の青年役だったのモーリッツ・ブライブトロイ。
『バーダーマインホフ』というドイツ赤軍の過激派のボスを演じていて、これはまあワイルドになったもんだと思っていたら、今度もなかなかワルイ奴の役どころ。
ただ、なんだかこの主人公と兄貴の二人が、兄弟愛みたいなものを演じるには、もっさりとしすぎているんですよね。
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「ソウル・キッチン」の変わり者の凄腕シェフには、『愛より強く』のイカレた激情家の主人公を演じていたビロル・ユーネル。
この人の腕前のおかげで店は繁盛しはじめるという物語のくだりが、ちょっと強引な感じもしないでもない。そして、なによりも、メシがあんまりおいしそうではない(笑)

あんな小洒落た料理が「ソウル・キッチン」の料理ですか。うーん、そうですか。
そんなわけで、残念ながらファティ・アキンの失敗作ということでいいと思います。ごめんなさい、2009年のヴェネチア国際映画祭の審査委員の人。
FWF評価:☆☆★★★

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