ミニチュアでつくられたロックンロール童話/ 「ストリート・オブ・ファイヤー」 ウォルター・ヒル

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スクリーンで観るのははじめてなこの映画。流行りましたよねー。ああ懐かしき80年代。
MTV隆盛期につくられたこの映画。
Dan Hartmanの”I Can Dream About You” や”Tonight Is What It Means To Be Young” が流れるだけで、「ベストヒットUSA」や「ソニーミュージックTV」を思い出します。


そんな曲を劇場の音響で、凝った照明のステージシーンとともに観れたので、つかのまの幸せ感を得ることが出来ました。午前十時の映画祭バンザイ!
しかしそんな懐古趣味とは別にまあ、「ロックンロールの童話」と映画の最初に出るように、これはまたなんともメルヘンチックな映画でしたね(笑)
濡れた路面に光って反射する原色のネオンサインと、アメコミチックな舞台が実に精巧ながら、そこで繰り広げられるお話は、これが実にチープで安っぽい!
主人公のマイケル・パレの優さ男の二枚目っぷりが、これまたさらになんともいえず少女マンガチック(笑)
ウイリアム・デフォーの悪役も、本当にコミック(笑)
結局、そういうチープさを許容しながら、スピーディーなカットや実に魅力的な舞台を、良く出来たミニチュアのドールハウスやプラモのジオラマを愛でるようにして楽しむ映画ですね。
(あの舞台、ロックンロールの生誕の1950年のイメージっぽいですが、最初に「いつかどこかで」と出ますので、まあ必ずしもそういうわけではなさそう。まあなかなか魅力的。)

ちなみに、監督ウォルター・ヒルの初期作品の中ではアメリカでは一番評価が低いんですよね、この作品。
IMDb(映画レビューサイト)のウォルター・ヒル初期作品の評価
1975 ストリートファイター 7.2
1978 ザ・ドライバー 7.0
1979 ウォーリアーズ 7.6
1980 ロング・ライダーズ 7.0
1982 48時間 6.9
1984 ストリート・オブ・ファイヤー 6.4
うーん、日本ではどう考えてもストリート・オブ・ファイヤーが一番有名なのにねえ(笑)
これを「童話」として楽しめるのは日本人だけってことか・・・。ユーザーレビュー観ても、「サントラだけで十分」とか「今観たらクソ映画」とかそんなのばかりです。
ていうか、IMDbでは評価が低いレビューは、日本の食べログと同じく、レビューの順番で下のほうに沈められちゃうの、はじめて知りました、この映画のおかげで(笑)

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